保険見直しシリーズも、いつの間にか8回目。
今回は、ちょっと視点を変えて、【学資保険】を取り上げます。
学資保険って、お金増えると思っている人が大半です。
でも、ほとんどの学資保険は、お金が増えるどころか減ります。
こんなの常識ですよ!?
将来の受取額は、支払った保険料の約80%~90%になってしまうんです。
ただし、中には増えるところもあります。
でも、一番利率の良い会社でも、100万円が110万円に増えるくらいの
レベルです。
他は全部、元本割れ。
あなたは疑問に思ったことでしょう。
信じられないかも知れません。
でも、これは、残念ながら事実です。。
それは、あなたの保険証書と約款を読んで、支払い保険料の総額と、
受取額を比較してみて下さい。
そうすれば、数字がきちんと証明してくれますから。
ショックを受けて立ち直れない人も大勢いるでしょう。
でも、それが現実。
まずは、それを受け止めてください。
何でそうなっちゃうのか?
それは、余計な保障がついているからです。
入院保障とか、死亡保障とか。
そういうのがついているがために、あなたが将来受け取る金額は、
支払った保険料の総額よりも少なくなってしまう。
それ以前に、入院保障とか死亡保障は、他ですでに保険に
入ってますよね?
入っていなければ、掛け捨ての安くて内容のよい保険に
入っておけば良い話じゃないですか。
よーく考えてみて下さい。
もしもあなたが、運良く、受取額が約110%になる学資保険に
加入していたとしても、100万円が110万円になるだけです。
それで果たして安心できるんでしょうか?
ここが問題。
学資金とはいくら用意すればよいのか?
2006年のデータですが、大学に行った時にかかる教育費、
つまり、受験費用+4年間の学費+4年間の生活費は、
こんな感じです。
自宅通学の場合、
国公立: 502万円
私立(文型): 663万円
私立(理系): 849万円
下宿の場合、
国公立: 1057万円
私立(文型): 1219万円
私立(理系): 1404万円
2006年時点で、これくらいのお金がかかっているんです。
さて、公立・私立大学の授業料ですが、実は、1976年~
2001年の過去25年間を見ると、公立は17.2倍、私立は4.3倍と
なっています。
1976年、国立の授業料は2万7千円で、私立の授業料は
18万円でした。
つまり、これからも授業料は増えていくことがここから
分かります。
これは、授業料に限ったことじゃありません。
例えば、僕が小学生の頃、アイスは50円でしたが、今、
娘と駄菓子屋さんにアイスを買いに行くと100円もします。
昔は10円商品の代名詞的存在だったチロルチョコレートだって、
今は何と20円もします。
ここ20年で価格は2倍になった。
こうやって、物価は上がっているんです。
ちなみに、ウチの下の娘が大学2年生になる年、2024年の
時点で必要となる大学の費用(受験費用+4年間の学費+
4年間の生活費)は、以下のようになると言われています。
自宅通学の場合、
国公立: 855万円
私立(文型): 1129万円
私立(理系): 1445万円
下宿の場合、
国公立: 1800万円
私立(文型): 2075万円
私立(理系): 2390万円
さて、これを見た上で考えてみましょう。
あなたの学資保険は役に立ちますか?
ホントに意味あるんですか?
たとえ、100万円が110万円に増えたところで、それでは
全く話にならない。
元本割れしているところなんか例外。
だって、あなたのお子さんが将来、アパート借りて
私立(理系)の大学に行くとなると、2,390万円必要に
なるんですよ?
お子さんが3人いて、全員が大学に行くとしたら、
一人当たり2,000万円、つまり合計6,000万円を
用意する必要がある。
もしかすると、お子さんは大学に行かないかも知れません。
その結果、お金がかからなかったら、それはそれで
良いんです。
でも、現在の高校以降の進学率は、約75%。
そして、現在の少子化傾向を考えると、これからは、
需要に対して、供給、つまり大学の数の方が多くなり、
競争率も減っていきます。
そうなると、大学全入時代に突入することが考えられる。
もし、あなたにお子さんが3人いて、全員が大学に進学すると
なった場合、その時に準備ができてなかったらどうしますか?
それこそ、万が一です。
住宅ローンを抱えている上に、さらに教育ローンまで
抱えるんですか?
そうなったら、ただでさえ足りない老後資金が、ますます
足りなくなってしまう。
年金だって当てにならないこの時代、退職後、病気に
ならなかったとしても、老後資金は最低5,000万円必要です。
退職時にそれ以下のじゃ生きていけない時代なんです。
だから、資産運用については、本当に真剣に考えないと
いけません。
人に頼る前に、あなた自身が、しっかりと勉強することが
必要。
優れたアドバイザーが何人いても、あなた自身がしっかりと
知識を持ち、「何が必要で、何が必要でないか」をきっちりと
判断できないと、結局は、あなたが損をすることになる。
学資保険なんかその典型的な例です。
僕は昔から言ってますが、保障と運用は分けて考えるべき
なんですよ。
大体、保険会社に運用まで任せること自体、間違ってます。
そして、そういう人は、絶対に富裕層になんかなれない。
あとは、あなた次第です。
僕は、ここまでは言いますが、ここから先は、あなた自身で
判断して下さい。
冷たいように聞こえるかもしれませんが、あなたが自分で
考える力をつけない限り、これからの時代は生き残れない。
ですから、僕は答えを示すことはありません。
だって、答えはあなたの中にあるから。
2010年5月 8日 16:37 |個別ページ