キャッシュ・フロー計算書 その3


キャッシュ・フロー計算書(C/S)は、以下3つのセクションから
構成されています。

 1.営業キャッシュフロー

 2.投資キャッシュフロー

 3.財務キャッシュフロー


今回は、2の「投資キャッシュフロー」について説明します。


この投資キャッシュフローというのは、簡単に言うと、企業がどれだけ投資に
お金を回し、そこからどれだけお金を回収できたかを表すものです。


ここで言う投資とは、具体的には、「有形固定資産の取得」などのことですね。


つまり、企業が、土地や機械、設備などにどれだけお金を使ったのか?


これは、非常に重要です。


経営状況の厳しい企業は、新たに設備投資することなど、なかなかできません。


しかし、それをしないと、市場でよほどの優位性を保っている企業以外は、
新製品が投入できなかったりして、市場での競争に勝てなくなっていきます。


そういう状況が続いていくと、企業は、だんだんと厳しい状況に追い込まれて
いくことになります。


しかし、今の金融危機の状況下においては、どこの企業も新たに設備投資を
するのは非常に難しい。


だけど、そういった投資活動を全くしないとなると、競合他社に追い抜かれて
しまう危険性もあるので、今はとても厳しい状況です。

では、どれくらいの投資活動をするのが望ましいのか?


いろいろと考え方はありますが、最低でも、減価償却費分くらいは
再投資する必要があるでしょう。

企業のキャッシュ・フロー計算書を見て、まずは、前回説明した
1.の営業キャッシュフローの欄にある「減価償却費」を見て下さい。


そして、2.の投資キャッシュフローの欄の「有形固定資産の取得による収入」
の金額をチェックします。


この有形固定資産の取得額が、数年間に渡って減価償却費を下回っているなら、
その企業は厳しい状況に置かれているという可能性大です。


その際、「有形固定資産の売却による収入」も加味して計算して下さい。


つまり、


「有形固定資産の取得による収入」 - 「有形固定資産の売却による収入」
≧ 「減価償却費」


であれば、理想的と言えるでしょう。

逆に、減価償却費以上に設備投資している企業は、きちんと将来の発展
のために、お金を使っていると考えられます。


そういう企業は、今後その効果が現れて力をつけ、伸びていく可能性が
ありますね。

2009年10月20日 17:14 |個別ページ

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